2013.12.6

びーとるずの話


しぶで彼らの漫画を上げたことなので、
本日はすこしばかり彼らの話をしようと思います。



彼らのことについて、すこしでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
独断と偏見に従い、彼らのことを少しお話しします。




びーとるず
・じょんれのん(ぎたー。ガキ大将。ボス)
・ぽーるまっかーとにー(ベース。外交担当。ボス)
・じょーじはりすん(ぎたー。末っ子)
・りんごすたー(ドラム。みんなの心のよりどころ)



ビートルズといえば、ジョンとポール。
二人は今や世界で一番知られるコンビです。
その才能は二人が競争すればするほど、開花していきました。
その二人に常に抑圧されていたのがジョージという男でした。

彼はポールの弟分で、ポールとは小さい頃からの付き合いです。
要はこういうことです。
ポールはジョンと常にライバル関係にあり、ジョージの実力を認めませんでした。ジョージは常に、ビートルズという怪物の中で不遇を味わってきました。


そうして、ビートルズの実験的音楽がほぼほぼ完成に近づいた頃、いよいよビートルズは崩壊に向かいます。原因はたくさんあります。ジョンの方向性を変えたオノヨーコの存在、彼らを支えてきたブライアンエプスタインの死、ポールマッカートニーに主導権が移ったこと。そして、ジョージのポールへの反発ももちろん含まれます。


自分はポールファンなのでどうしてもポールびいきになってしまうのをお許しください。ポールはビートルズが解散に向かうほど孤立していきました。彼が完璧を目指せば目指すほど、まわりの人間にはそれがエゴにしかみえず、確実にビートルズという怪物が完成に近づく中、彼らの仲は最悪の状態となっていきました。



ポールはバンドが好きでした。
なのに気づいたらこんな泥沼になっていた。
そうして彼は「ゲットバックセッション」、つまり、原点に戻ろうとメンバーに提案します。昔逢ったように、セッションしながら、音楽を楽しもう。
しかし、これも失敗に終わります。
そうして莫大な使えもしない音源だけ残りました。

このビートルズという怪物バンドを、こんな失態で終わらせてはいけないと、ポールは決意します。ポールはビートルズを愛していました。そうして完成したのが、音楽史に残る超名盤「アビイロード」です。メンバーの仲も最悪だったにもかかわらず、こんなにも、お互いに協力しあっている作品ができあがったのは、ポールの努力か、メンバーの心境の変化か。
私はアビイロードが一番好きなアルバムなのですが、今思えば、なんだか、ほんとに、「ビートルズはこれで完成です。終わりです。」と思えるぐらいの選曲と構成。メンバー全員の個性が完璧に生き、力を合わせ、長いメドレーを持ってして、「the end」という曲で華やかに終幕します。(ほんとはハーマジェスティーって曲で終わるんですけどね!)

そうして完成したアビイロードが皮肉にも、
ビートルズの最後のオリジナルアルバムとなりました。





その後彼らはどうなったのか。
ジョンとポールは、ソロ活動を続ける中で何度もお互いを皮肉る曲を作り続けていたにもかかわらず、早々に仲直りを果たします。この二人はもう完全に、通じ合っているといいますか、楽器を持てば言葉無くしてお互いがサイコーっていう関係にあったんでしょう。ジョンは凶弾に倒れますが、その後ポールがジョンのために歌った「here today」を聞くと、そんな二人の関係が見えてきます。


もっとも深刻だったジョージとポールはどうだったか。
二人の関係が良くなることはありませんでした。二人とも見栄をはっていたのか、ジョージが完全に嫌気がさしていたのはよくわかります。彼のソロ曲「wah-wah」で完全にディスっています。
そうしてジョージも死んでしまいました。
ポールはおじいちゃんになってからも、ずっと後悔しています。
病気で寝込んでいるジョージのベッドの脇で、彼は本当に彼と和解できたんでしょうか。微妙なところだったと思います。現にポールがジョージと和解できずわかれたことを悔やみ続けているので。







エゴに走りすぎたポールが、ジョージに、もう少し素直に接することが出来ていたなら、ビートルズはどんな終わりを迎えていたんでしょうか。ポールがジョージを「弟」として見ることを早急にやめていたら。

isn`t it a pity
はジョージのソロ曲です。

Isn't it a pity
Isn't it a shame
How we break each other's hearts
And cause each other pain
How we take each other's love
Without thinking anymore
Forgetting to give back
Isn't it a pity

なんて情けないんだろう
なんて恥ずかしいんだろう
どうして僕らはお互いの心を壊し合って
そうしてお互いに苦しんで
どうしてお互いのことを考えもせずに愛を奪い合って
仲直りもせずに
なんて残念なんだ


この曲を聴いていたら思うことが色々あって、
あんな漫画を書いたわけでした。



ポールがライブでジョージの曲、somethingを歌うたび、どんなことを思い出しているのか。どんなことを考えているのか。それは誰にもわからないけど、やっぱり、元気なおじいちゃんも悲しく見えてしまうことがあって、そうして私も寂しい気分になります。