トリック劇場版 ラストステージ
2014日

評価 -

14年間ありがとうお疲れさま
良いラストだった。クソ泣きました。



以下ネタバレがっつりなのでご注意ください







































日本のドラマの映画なんて、というスタンスで毎回見てるのでたいして期待はしていなかったのが裏目に出て、まさかの号泣でした。こんな泣けるのは、反則だと思う…ズルいよな…ネタが

シーズン1は見てないが、物心ついた時から見続けていたドラマで、ほんのりダークなところが中二病心をくすぐり、一時期大変お世話になったドラマ。今見るとほんとにくだらないしアホだなと思う…14年間のまとめ、みたいな映画だったから映画としては評価したくない

映画自体はまさかの、あっさり。うっすい。
飾りっけもないし、簡単な話。毎回トリックの映画は華やかでいりくんでてお祭り状態なのに。



最後まで見てふと思ったことは、こういうあっさりした事件の延長で山田奈緒子が死んだからこそ泣けた、ということ。


山田と上田は昔から近すぎず遠すぎず、そういえば、と上田が電話をかけてきて、そんな微妙な距離感を保ってきていた。そして今回もいつものように上田から電話がかかってきて、怪しい事件にまきこまれて、いつもと違うことがひとつ。山田奈緒子が死んだ。

上田も山田も何度も死の危険にさらされてきたけれど、ほんものの死が突然訪れて、山田はあっさりと受け入れて、いってしまった。

それがあまりに衝撃的で、寂しくて、信じられない。一年はすぐ経過する。上田はどんな気持ちだったのだろう。もやもやしていたのだろうか。きっと信じていたんだろう


冒頭の付箋を回収。
一年後に山田を待つ上田。月光が流れる。山田母が現れて、もう涙が止まらない。手持ちぶさたに、悶々と山田を待っている上田がまた、泣ける。そうだ、いつもの二人だ。山田の長い長い手品が終わるのを、待っているみたいじゃないか、と。


そして山田が現れる。
出会ったときと同じように。
二人の関係はクリアになってしまった。14年間も一緒だったのに。でもまたここからまた、始まるという事実があって、上田は涙をおさえられない。山田は沢山餃子とスシ食べさせてもらえたかな…




上田は、山田の死後、インチキ霊媒者はかかってこい!といつものように言った。確かにこれは山田と連絡を取るための手段としての発言なのだが、山田の死後となると意味合いが違ってくる。
霊能力者とはどういう存在なのかと知った後だからだ。山田と上田はそれを受け入れたのだから。たまたま人より敏感であるという能力を持ち、人々のために命を捧げる、というような。確かに、霊能力者が死ぬ必要はないのに、それでもそういう運命を背負っていて。この村の霊能力者がそうであっただけなのかもしれないが、結局、閉鎖的な村のなかで崇め奉られる存在というのはこのような存在であった可能性も無くはない、多からずとも少なくかったのではないか、勝手に思った。
そんなわけで、上田はインチキ霊媒者を許せなかった。霊能力者の運命を愚弄しているから。

こういう風に奈緒子が奈緒子自身のシャーマンの力を受け入れられたのは、ドラマのラストとして酷く、納得できた。




二人の関係はまた始まることになる。
だけどこれが最後のお話になればな、と心から思う。良い終わりかただった。